オーストラリア市民権
オーストラリア移住の際、永住権を保持している場合には5年ごとにレジデントリターンビザ(RRV)を更新します。RRVの更新の際は各種条件を満たした上で更新のための申請料を支払う必要があります。
基本的にはオーストラリアに居住し、定期的に国外に出かけるというスタイルの場合は永住権を保持していれば問題ありませんが、RRVの更新条件を満たせなくなるほど長期に渡って日本を始め国外に居住する必要がある場合はオーストラリア市民権を取得する選択肢があります。
永住権取得後、通常居住条件をはじめとする特定の条件を満たすとオーストラリア市民権を得ることができます。
日本の法律では現在多重国籍を認めていないため、オーストラリア市民権を取得すると基本的には日本の国籍を破棄する必要があります。22歳未満の場合には多重国籍を認められているため、日本国籍とオーストラリア市民権を同時に保有することが可能となっています。
市民権取得方法
以下のいずれかの条件に当てはまる場合、市民権を保持することができます。
- 自動的な市民権取得
- 申請を提出することで取得する市民権
申請を提出することで取得する市民権とその条件
出生時にオーストラリア市民権を得ていない場合、申請によって市民権を取得することができます。この場合、以下の条件を満たすことが申請の条件となります。
- 申請時および認可時に永住権保持者であること
- 居住条件(標準居住条件または特別居住条件)を満たしていること
- 人物上の問題が無いこと(犯罪歴等)
- 基本的な英語能力を有していること
- 今後もオーストラリアに居住し、継続的かつ密接な関係性を保つ意思があること
- オーストラリア市民権に関する責任と権利について十分に理解していること
居住条件について
居住条件には2通りの条件があり、通常は標準居住条件を満たすことになります。標準居住条件を満たす条件は以下の通りです。
- 申請時から遡って過去4年間、有効なビザを保有して滞在していること
- 過去4年間の内、国外滞在が合計で12ヶ月を超えていないこと
- 申請時から遡って過去12ヶ月間、永住権を保持して居住していること
- 過去12か月間の内、国外滞在が合計で90日を超えていないこと
未成年の申請
18歳未満の申請者は親の申請書の扶養者として申請するか、単独での申請をすることができます。
60歳以上の申請
申請時に60歳以上の場合、申請プロセスは変わりませんが、市民権テストの受験は不要になります。
市民権の取得にも書類の提出やその他必要なプロセスが発生しますので、申請方法等がご不明な方はご相談ください。
市民権申請についてご相談の方は以下お問い合わせフォームまたは LINE から直接ご連絡ください。