VOL.3 の今回は、永住権取得に向けて一つ目のヤマである職業査定についてです。
当シリーズの前回までの入稿はこちらで↓
初回の投稿では、永住ビザにもいろいろな種類があるとお伝えしましたが、そんななか私が申請したビザは、
独立技術ビザ、と呼ばれるものです。
これは、移民の国であるオーストラリアが、自国における各労働エリアにおいて自国の労働力だけでは
賄い切れない際に外から技術者にビザを与えて来てもらい、経済のサポートをしてもらおう、
といった目的で発行されるビザになります。
このように、国内で不足している技術者・労働者をオーストラリアの移民局は
「Skilled Occupation List (SOL)」という名でリストアップし、およそ年に一回のペースで更新しています。
国内での需要に応じてこのリストのなかに選抜される職種が決まるため、
一旦リストに載った職種も次の年には外されてしまうこともあるようです。
現在時点でのリストはこちら→移民局HP
技術独立で永住権を目指す場合、まずここのリストを確認し、自分の持ち合わせている技術が
この需要リストに記載されているかどうか確認・判断してみることが大事になってきますね。
では、SOL に自分の職種と同等のものがリストアップされている場合、
その事実をどうやってオーストラリア移民局に証明するか。
そこで職業審査(技術審査)と呼ばれるプロセスが必要になります。
SOL のリストには多種多様の技術があり、それぞれ別の民間機関が職業審査を行っています。
私の場合、日本で働いている時に担当していた職種が IT 系だったので、
技術審査は Australian Computer Society (リンク先)という機関でした。
技術審査はおおよそ 12 週間かかるのが一般的のようなので、ビザ申請までの時間を計算するには
ここを考慮に入れる必要があります。
私が技術査定を通した際に集めた書類系は以下のようなものでした。これから技術査定をされる方の参考までに。
もちろん、これだけ揃えれば十分というわけではなく、ケースバイケースで不要・必要は変わってきますが。
- 履歴書
- 大学・大学院の成績証明書と卒業証明書
- 雇用主(過去&現在)からの雇用証明
- 職務内容証明書
なかでも、職務内容証明書が一番取得しにくいものでしょうか。
理由は簡単、勤め先の直属の上長からのサインが必要だったのです。
サインする方にしてみたら、仕事内容を記載した(ちょっと厚めのしっかりした)紙に
サインしろと言われて何かしらの疑いを持たないほうがおかしいですからね。
本当の理由を伝えると、うまくいった場合には辞めます、と宣言するようなものなので。
ここは穏便に済ませたかったので、適当な理由をつけて(資格取得のためとか)
自信を持った表情でもらいに行きました。
すべての書類が揃った段階で申請料とともにオンラインで申請を済ませ、
あとは結果が出るまでひたすら待ち続けました。。。
続く
tk