オーストラリアでビザ申請を検討している方の大半は耳にしたことがあるブリッジングビザ

新たな審査期間中に現行ビザの有効期限を迎えてしまったり、ビザの有効期限を知らない間に迎えてしまった場合、または保有ビザがキャンセルされた場合にお世話になるのがブリッジングビザです。

 

移民法の規定でも、他のビザ(ワーホリ・学生・就労・永住権全般)とは種別が異なり、ルールも扱いも結構違うことがあります。

 

オーストラリアのブリッジングビザにはどんなものがあるのか?

ブリッジングビザの取得条件や、有効期間中に注意するべきこととは?

 

解説していきます。

 

ブリッジングビザにはいくつかの種類があるのをご存知ですか?
その時の状況に応じて適正なビザを申請・保有することが大切です。
それぞれ種類と概要を見てみましょう。

– Bridging Visa A (BVA)
最も多くの人が関わる可能性があるのがBVA。
BVAが”ブリッジ”する代表的なパターンは、現行のビザが有効期間中に新たなビザを申請し、そのビザの結果が分かるまでの期間、になります。

通常、新規ビザ申請時点で BVA の grant letter が発行され、現行ビザの有効期限を迎えた次の日にアクティブになり、新たなビザの申請結果が出るまでの間を”ブリッジ”します。

これ以外にも、申請したビザが発給されず、不服申し立てをした場合には BVA を取得することができます。

– Bridging Visa B (BVB)
新たなビザを申請し、その審査期間中をずっと国内で過ごす場合にはBVAを保持していれば問題がありませんが、審査期間は長くなることもあります。

その間に一度国外に出る必要が出た時は?こうした場合にはBVBが必要になります。

BVB は一定期間内、国外からの再入国を許可する為のビザで、基本的にその発給条件は「オーストラリアから出国し、再入国する十分な理由があること」と規定されています。

BVB の有効期間中に出国した場合は必ず期間中に再入国することにしましょう。
万が一、国外滞在中に BVB の有効期限を迎えてしまった場合、国外から BVB を再申請することはできません。

– Bridging Visa C (BVC)
通常、現行のビザが有効期間中に新たなビザを申請すると BVA が有効になりますが、稀に現行のビザが失効している状態で新たなビザを申請する状況があります。
この場合、BVAは取得できませんが、BVCを申請することで新たなビザの審査期間中に不法滞在の状況が続くことを避けることができます。
BVC の保有中に国外に出てしまった場合、BVC は無効となってしまうので、このビザを保持している期間中は国内に滞在し続ける必要があります。
BVC 保有者は BVB を申請することもできないので注意しましょう。

 

– Bridging Visa D (BVD)
現行のビザが失効してご自身が不法滞在と分かった段階で、新たなビザを申請するまで数日間の猶予が必要な場合は BVD を申請・取得します。
又は、現行ビザ失効から国外に退去するまで数日間を要する場合にもBVDを申請することで不法滞在の状態を避けることができます。

– Bridging Visa E (BVE)
BVD と同様、BVE も現在不法に滞在中の場合に不法滞在状態を一時的に解決するために得られるビザになります。このビザを取得した場合は早急に別のビザを申請するか、国外退去の準備をする必要があります。

 

ブリッジングビザと言っても多くの種類があることが分かったと思います。

BVA/BVB は通常のケースでも得られるビザですので持っていても特段注意することはありませんが、BVC 以下は何かしらの事情が無いと関わり合うことが無いと思います。

 

BVC以下のビザを取得する状況にならないように、日ごろからご自身のビザの状況を把握しておきましょう。

万が一、どうしようもなく BVD や BVE を申請しなければならなくなった場合、これらの BV を保有中に国外に出ると再入国できないほか、将来的なビザ取得にも大きな影響が出てしまいますので、細心の注意が必要となります。

 

オーストラリアビザ専門エージェント
WIDAUS Migration and Education
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