言わずと知れた移民大国のオーストラリア。

移民を受け入れることによって経済を安定させ、国の成長に繋がっています。

 

移民政策で成功してきたオーストラリアですが、長年の移民受け入れの影響から、近年は移住希望者の期待に反した動きが継続しています。

技術独立ビザを取得する上で必要なポイントも年々高くなっています。

雇用主スポンサーによるビザ取得の条件も厳格化されました。

パートナービザやその他ビザも年々申請料が上がり続けています。

 

等々…

 

しかし、国内の人口分布をみると、国全体の人口約2500万人に対し、シドニー・メルボルン・ブリスベンの3大都市を併せた人口は約1300万人と、全人口の半数が3つの都市に集中しています。(オーストラリア統計局

移住する側としては移住先にそれぞれの生活が待っているわけで、仕事(収入)が無くては生きていけませんので都市部に人が集まってくるのは当然の流れです。

 

国としては大きな国土のたった数か所に人口が集中してしまう状況をどうにかしなければなりません。

そんな状況を解決する一手として政府は、大規模な区域を移民法上の「地方」と定義し、移住がしやすく(ビザが取りやすく)なるように策を講じています。

https://immi.homeaffairs.gov.au/visas/working-in-australia/regional-migration/eligible-regional-areas

このアナウンスメントで政府は、オーストラリア全土を3つのカテゴリーに分けています。

 

ではビザの条件緩和が該当する「地方」とはどこなのでしょうか?

それぞれのカテゴリー別にみてみましょう。

 

Category 1 – Major Cities

このカテゴリーに含まれるのはシドニー・メルボルン・ブリスベンの国内3大都市になります。

経済や文化の中心であるこうした都市部への移住を目指す人は非常に多く、政府にとっても人口集中を避ける意味でもビザ発給の優先順位は低く、移住をする難易度は高くなっています。

 

Category 2 – Cities and Major Regional Centres

このカテゴリーには3大都市を除く以下のような主要都市が含まれています。

  • Perth
  • Adelaide
  • Gold Coast
  • Sunshine Coast
  • Canberra
  • Newcastle/Lake Macquarie
  • Wollongong/Illawarra
  • Geelong
  • Hobart

カテゴリー2に含まれる都市は地方技術ビザ(sc491 – Skilled Work Regional)の取得可能エリアに指定されているため、3大都市よりも多くの技術範囲で永住権に繋がるビザが取得できます。

また、大学や大学院を卒業すると得られる卒業生ビザ (sc485 – Temporary Graduate) の取得時にも優遇制度があり、これまでのビザ有効年数からさらに1年延長のビザを取得することができるようになります。

 

Category 3 – Regional Centres and Other Regional Areas

カテゴリー1とカテゴリー2に含まれないすべての地域はカテゴリー3に指定されます。

カテゴリー2と同様に地方技術ビザ(sc491)の取得可能エリアに指定されており、更に地方へ移住者を呼び込むための Designated Area Migration Agreements (DAMAs) プログラムも各州・地域によって発表されてます。

卒業生ビザ (sc485) への優遇措置もカテゴリー2の待遇よりも良く、これまでの有効年数からさらに2年の延長を受けられる可能性があります。

 

如何でしょうか?

「地方」と定義されてる場所でも、イメージしていた「田舎」ではない場所も多くあったのではないでしょうか。

特にカテゴリー2に分類される地域には多くの地方都市が含まれており、地方系のビザや卒業生ビザへの恩恵も得られる場所が多く、

まだまだ移住への可能性は残っている、と思った方もいる!!はずです。

 

これから永住権を目指していく方は地方へのアプローチを考えてみるのも良いかもしれません。

 

オーストラリアビザ専門エージェント
WIDAUS Migration and Education
MARN 1794585