オーストラリア学生ビザを取る上で満たす必要があるのが GTE 条件。
正式な名称は Genuine Temporary Entrant と言います。

学生ビザで入国・滞在する以上、その目的は就学がメインであり、目的を達成した後にはそのまま滞在を延長することは認められていません。
学生ビザは学生として一時的にオーストラリアに滞在するためのもの、という事が明確に決められています。

一時的な、就学を目的としたオーストラリア滞在のためだけに学生ビザを取得する意思があるかどうかを宣言するのが GTE です。

まだまだ比較的取得しやすいオーストラリアの学生ビザですが、国にとってリスクとなり得る個人の入国はもちろん、
長期的な滞在をすることによる経済的なリスクを排除するためにこの GTE 審査が導入されています。

ビザ審査の担当官は、全ての学生ビザを審査する際に Ministerial Direction No.69 というガイドラインを参考にしています。
このガイドラインでは、審査の際に以下の側面を重点的に査定するように指示をしています。

a. the applicant’s circumstances; and
b. the applicant’s immigration history; and
c. if the applicant is a minor — the intentions of a parent, legal guardian or spouse of the applicant; and
d. any other relevant matter.

***日本語訳***
a. 申請者の現在の状況
b. 申請者の過去の渡航・ビザ取得履歴
c. 申請者が未成年の場合 – 両親又は親権を持つ者、パートナーの意思
d. その他の関連すると思われる事項

具体的に GTE の条件を満たすために以下のポイントについて明確に記述できるようなエッセイを考えてみると良いです。

1. 就学先の学校・コース内容・学位が自身の将来にどれだけ重要な影響を及ぼすのか(どれだけ必要だと感じるのか)?
2. 滞在の主な目的が就労であり、滞在を延ばすためだけに学生ビザを申請してる訳ではないこと
3. 就学先がオーストラリアでなければいけない理由・就学先の学校やコースでなければいけない明確な理由があること
4. ビザ満了後に自国へ戻る明確な理由や目的を明確にしていること(家族・仕事・将来の目標など)
5. 将来的な長期滞在を達成するために学生ビザを取得するわけではないこと
6. これまでのオーストラリアビザの申請履歴・渡航履歴において法や規則に反していないこと

上記だけが GTE 条件を満たすために気を付けるポイントではありません。

次回は GTE ステートメントと共に提出すると良い追加書類について書いてみたいと思います。

次回の記事が出るまでに学生ビザについてご質問がある方は以下のお問い合わせ方法からご連絡ください。

学生ビザに限らずビザの申請には様々な条件を満たす必要があります。
申請方法や提出書類など、不安な点がある場合は無理をせず専門家の意見を聞きましょう。

オーストラリアビザ専門エージェント
WIDAUS Migration and Education
MARN 1794585